日付:2017年11月8日
カテゴリ:about Rune and Momo
私は以前、コンテンポラリージュエリーちっくなものを作っていました。
例えばプラスチックと金属を合わせたり、大きな飾りがついた指輪、消しゴムを使ったブローチなどです。
自分の好きなようにジュエリーを作っていたんです。
そこから一転して現在はオーダーメイドのブライダルジュエリーデザイナーをしています。
私がこのような経歴を持っているには理由があります。
好きにジュエリーを作っていた当時、コンテストにも3度入選し、これからも楽しくジュエリーを作れると信じていました。
しかし、、、心のどこかでモヤモヤする気持ちがありました。
それは今のジュエリーは独りよがりのジュエリーで、相手にとってはどうでもいいものじゃないか。
と感じていたからです。
現に私が作ったジュエリーは展示会などをしてもあまり売れませんでした。
こだわりはあるけど、お客様のことは考えず、自分が作りたいと思ったものを作る。
それで本当にいいのか。長く自問してました。
そんな時に友人から結婚指輪の相談を受けました。
私は大切な友人のために何回もデザイン画を描いて、6か月かけて制作しました。
そして出来上がった指輪を友人に渡したとき、溢れんばかりの笑顔を見せてくれたのです。
その笑顔を見て私は目頭が熱くなりました。
このとき初めて人に寄り添って作るオーダーメイドの素晴らしさを感じたのです。
私が求めていたのはこれだ!と思いました。
どうして好き勝手に作ったジュエリーでは納得しなかったのか、理解した瞬間でした。
つまり、
人ありきで物事を考えないと決して感謝されないし、やりがいも感じない、ということです。
お客様の喜ぶ顔を見て初めて、やりがいを感じ、幸せになれます。
オーダーメイドは個々に寄り添うので本当に素晴らしいなて思います。
私がデザインしていても、それぞれでまったく違うものになります。
もしかしたら今後は既製品も作るかもしれません。
ただその時もお客様ならどうしたいか。どんなものを望んでいるか。そこを最優先して作品を作っていきたいと思います。
決して自己満足に陥らないジュエリーを作っていきたいですね。