いいダイヤモンドとは
ダイヤモンドの価値は「4つのC」によって決まります。
この4つが「4つのC」です。この調和を取れたダイヤモンドをお選びになることをおすすめしています。
婚約指輪は生涯において、とても大事な買い物になります。
ただダイヤモンドを買う機会が普段からそうあるわけでもありません。
そのため、婚約指輪のダイヤモンドも「何を基準に選んで買えばいいのかわからない」と思っている方がほとんどです。
結婚情報誌、インターネットで調べると様々な情報が出てきます。
そこには決して嘘は書かれていません。
しかし、情報が不十分なため「いいダイヤモンドって何?」と結局思う方が多くいらっしゃいます。
いいダイヤモンドの条件
良いダイヤモンドの条件はいくつかります。
- 1.Carat(重さ)は0.3ct以上
- 2.Clarity(キズ)はVS以上(10倍の拡大レンズで見てキズの発見がやや難しい程度)
- 3.Cut(形)はExllcelent ダイヤモンドがきれいに見える理想的なプロポーション
- 4.Color(色)はF以上(無色)
これらの要素がよくなるほど、ダイヤモンドの品質が高くなると言えます。
ダイヤモンドを資産と考えるなら、1ct以上で2~3の要素はできるだけいいものを選ぶことをおすすめしています。重量はダイヤモンドの価値を決める大きな要素で、0.5ctのダイヤモンド1つと1.0ctのダイヤモンドでは後者の方が価値があります。
ただ、お気に入りのダイヤモンドを選びたい場合は少し違ってきます。
予算も関係してくるからです。そして予算だけを優先したらいいというわけでもありません。
ダイヤモンド業界でキャリア50年以上ある石田まさひら氏は「あなたが求めるダイヤモンド、何を最優先にして選ぶかはあなた次第」(奇跡の石ダイヤモンドP145引用)とおっしゃっています。
そう、自分が選ぶものは自分が何を優先したいかで決めていただきたいのです。
例えば輝きがいいものを選びたいのでカットを重視するとします。
すると、カットはトリプルエクセレントになります。そして肉眼で見たときにまだわかるカラーはFまで、肉眼では見にくいクラリティと大きさはそこそこでいい、という感じになります。
予算の範囲内でお気に入りのダイヤモンドを見つける方法
石田まさひら氏が著書の中で紹介している選び方があります。
「九点法」です。
とてもわかりやすいのでぜひ参考にしていただけたらと思います。
カラット | |
---|---|
大きい | 3 |
普通 | 2 |
小さい | 1 |
カラー | |
---|---|
DEF | 3 |
GH | 2 |
IJ | 1 |
KLM~ | 0 |
クラリティ | |
---|---|
VVS | 3 |
VS | 2 |
SI | 1 |
I | 0 |
カット | |
---|---|
Excellent | 3 |
Very good | 2 |
Good | 1 |
Fair | 0 |
※色付きはルネアンドモモがおすすめするグレードです。カラットはお好みで。
『※奇跡の石ダイヤモンド』P144引用
4Cのグレードの高い方から3点から0点で点数をつけています。
その中でも最高が12点になりますが、あえて自分の好みのものを選んで9点まで加算するという選択方式です。
例えば
・カラーとカットを重視する場合
カラー(3点)+カット(3点)+クラリティ(2点)+カラット(1点)=9点
・カラットを重視する場合
カラット(3点)+カラー(2点)+クラリティ(2点)+カット(2点)=9点
という感じです。
予算が大きければ、12点近くの高得点でもいいのですが、予算内でとなると何を重視したらいいのか分からなくなるもの。
そこでこの9点になるように加算していくと、何が重視したいのかはっきりわかります。
自分が身に着けたいダイヤモンドを探すときに、ぜひ参考にしてください。
ダイヤモンドの4Cについてはこちらをご覧ください。
ダイヤモンドの4Cについて
Colorカラー
ダイヤモンドのカラーは無色透明とファンシーカラーと呼ばれるものに分かれますが、一般的に鑑定書で言われるものは無色透明のダイヤモンドに関する基準です。カラーのグレードが最も高いものを「D」とし、以下E、F、G、H…と続いていきます。
目安としてDからFは無色透明、GからJはほぼ無色、KからMはごくわずかに黄色、NからRは非常に薄い黄色、SからZまでは薄い黄色となっています。
Clarityクラリティ
クラリティはダイヤモンドのキズや内包物の大きさや量、位置などの状態を示します。またそれらが透明度に与える影響を評価します。GTA方式では11段階評価になっており、10倍ルーペで見たときの状態を示しています。最高グレードFL(石の内部外部にまったく欠点がない)
次がIF(10倍ルーペで見てもわからないが顕微鏡で見ると少しある)
その次がVVS1、VVS2、VS1、VS2、SI1、SI2、I1、I2、I3というグレードになっています。
市場に出回るクラスではVVS1が最上位クラスと考えてよいでしょう。IFもたまにお目にかかれますが、めったにありません。博物館に飾るレベルです。
Cutカット
鑑定書に表記されるカットとはプロポーションとフィニッシュの総合評価です。プロポーションとはダイヤモンドの研磨されたテーブルの大きさ、クラウンの角度、パビリオンの深さ、ガードルの暑さなどをパーセンテージで表し、全体のバランスを見たものです。
プロポーションの良し悪しで輝きや煌めきに影響を与えます。
フィニッシュとは仕上がり状態のことです。
ポリッシュ(研磨状態)とシンメトリー(対称性)について評価します。
ダイヤモンドの輝きは、カットの状態と表面の研磨の良し悪し、対称性に大きく左右されます。そのため、カットの評価が高いほど輝きがあるダイヤモンドと言えます。
上位から
エクセレント (Exellent) |
プロポーション、カットに大変優れている。 その中でもトリプルは最高評価。 |
---|---|
ベリーグッド (Very good) |
プロポーション、カットに優れている。 |
グッド(Good) | よい。 |
フェアー(Fair) | 若干劣る。 |
プアー(Poor) | かなり劣る。 |
Caratカラット
宝石の重さを表す単位で、1カラットは0.2グラムです。カラットをダイヤモンドの大きさの単位だと思っている方がいますが、正確にいうと間違いで、重さを示すものです。
ただ、ダイヤモンドの組成は同一で比重は同じになるので重さ=大きさと考えられないわけでもありません。ただし、ダイヤモンドと他の宝石とでは同じカラット数でも大きさは違ってきます。
昔は大きいダイヤモンドこそすべてと考えられていましたが、今はそうでもありません。